4部優勝戦 in 西武ドーム


▼7回を終わって2-2の同点 両者がっぷり四つの投手戦はサドンデスの末、軍団に勝利の女神が微笑んだ
▲2点を追う軍団は6回、2番一色選手のヒットを皮切りに4連打で同点とし、土壇場で試合を振り出しに戻す(左上) 
  延長9回裏、4番吉成選手の打球はピッチャーのグラブを弾く強襲打、その間に3塁走者が転がり込むようにサヨナラのホームを踏む(左中) 
  延長8回表、センターに抜けようかという打球が一転、ピッチャーライナーゲッツーとなり、ガックリと肩を落とす内田油圧・3番渡辺選手(左下)

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(足立区) (土浦市)
11月27日(土)  4部優勝戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
内田油圧 (土浦市) 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2
軍団 (足立区) 0 0 0 0 0 2 0 0 1× 3
※大会規定により、8回以降は1死満塁のサドンデスを実施



 軍団が延長9回の死闘の末、劇的なサヨナラ勝ちをおさめた。先制したのは内田油圧。3回、この回先頭の2番瀬見選手がレフト前ヒットで出塁。2死後、5番橋本選手がライト線にうまくもっていく2塁打でまず1点を先取。さらにこの時、ライトがこの打球の処理をもたつき、結局打った橋本も本塁に還り内田油圧が2点を先制した。その後両投手の好投で息詰まる投手戦となった試合は終盤まで0行進が続く。2点を追う軍団の反撃は6回。2死から2番一色選手がレフト前ヒットで出塁。さらに3番鈴木選手が内野エラー、4番吉成選手がライト前ヒットで続き、2死ながら満塁と一打同点の好機を迎える。このチャンスに迎えた5番大野選手はうまくライト前に弾き返し2者が生還。終盤で試合を振り出しに戻した。結局、最終回も両軍無得点で決着がつかず、試合は特別ルールによる延長戦に突入した。8回はともに1死満塁のピンチを気迫で凌ぎ切った両チーム。このまま延長が続くと思われた試合は9回に決着を見る。2者連続三振で1死満塁の好機を逃した内田油圧に対し軍団はその裏、今日2安打と当たっている4番吉成から始まる1死満塁で一気に決着を試みる。しかし期待の吉成選手が放った打球は平凡な内野ゴロ。本塁封殺で併殺かと思われたが、この時これまで鉄壁の守りを見せていた内田油圧にまさかの守備の乱れがあり、3塁走者が歓喜の生還。その瞬間、軍団の関東草野球リーグ初優勝が決まった。

○軍団・吉成監督 ●内田油圧・和久井主将
息詰まる延長戦を制しての初Vに、「最後は一瞬、併殺でチェンジかと思いましたがラッキーでした。先制され苦しい展開でしたが、追いつけると信じて最後まで諦めなかったことが勝因ですね。内田油圧さんには去年神宮で負けているので、今年は何としても勝ちたかった。最高に嬉しいです。今回の優勝は部員全員の力で勝ち取れた優勝です」 最後に守備の乱れによるまさかのサヨナラ負けに、「今日は中盤までリードしていましたので、そのまま逃げ切りたかったのですが、相手の粘り強い攻撃にやられました。終盤は再三のピンチをピッチャー中心に辛抱強く守っていたのですが、最後の最後で力尽きてしまいました。でも負けはしましたが、皆よく戦ってくれました。悔いはないです」